Wii「フラジール」プレイ感想。

画像

「フラジール~さよなら月の廃墟~」
2009年バンダイナムコゲームス。


去年・・・か今年の始め頃に
ソフマップのセールで買った
ゲームです。

全く未知のタイトルでしたが、
パッケージ裏の
“この星にはこんなに
人が溢れてるのに
どうして僕は独りぼっち
なんだろうと感じてる
すべての人へ”
・・・みたいな表記が
いずれ孤独死を
迎えるであろう自分に見事に
当てはまっていたので

試しに買ってみました。


レトロゲームブログで
このような近年のゲームを
採り上げるのはドウかとも
思いましたが、リアルでゲームの
事を語り合う友人の居ない自分は
ブログで書かないとプレイして
感じた想いを誰にも
伝えられないまま泡のように
消えてしまいそうなので
書き残しておくことにします・・・。



【ゲーム内容】
画像

ジャンルは“廃墟探索RPG”と
表記されていますが、プレイしてみると
一応レベルアップはするものの
キャラ育成の要素は殆ど無いので
(防御力の概念すらない)
RPGより探索型のADVといった
方がシックリ来るという印象を受けました。


戦闘はアクションですが
主人公にはガードも回避行動も
ないので極めて単調。

複数の敵が出て来る事の多い
このゲームでロックオン機能が
無いのも如何なものか・・・。

背後に回られた時に
とっさに振り返れない
操作性も併せて戦闘には
とにかく残念な点が多いです。





【ストーリー】
画像

近未来、何故か人類が
ほぼ死滅した世界でのお話。

主人公の少年がおじいさんの
遺言に従って赤い鉄塔(東京タワー)を
目指す・・・・みたいな流れです。


画像

マップ上には嘗てそこで
暮らしていた人たちの
様々な遺品が落ちている。


その品物に残っている
持ち主の記憶が音声(スキップ可)
によって語られていきます。

温かい光に照らされて
朗読風に淡々と語られる
感じが何とも切ない。

画像はゲームカセットに
残っていた持ち主の記憶。

子供の頃このカセットで、
勇者に“ああああ”と適当な
名前を付けた思い出が語られます。

他にも終末の日の前に
結婚式を挙げた人の
記憶など様々。

個人的に最も印象深かったのが
ダムを探検した幼い兄弟の記憶です。

あれは物悲しい気分になりました・・。




ゲームの進行には直接
関係のないアイテムですが、
これらの遺品を回収していく事で
ストーリーが断片的に
垣間見えてくる訳です。


(どうも死滅した人達には
終末の日の到来が
解っていたらしい・・)


(そもそも死滅した原因は
何なのか・・?)

・・・・と、あれこれ考えながら
プレイを進めるのが面白かったです。



【本作の評価点】
画像

○廃墟好きにはタマラナイ世界観。

廃墟探訪のサイトや動画を
見るのが好きな自分には
このゲームの世界観は最高でした。

画像

嘗て人々で賑わったであろう
遊園地や観光ホテルを
探索していると何とも言えない
物哀しい気分になるのですが、
そういうのが好きな人には
楽しめるゲームだと思います。

あと、ダム好きの方にも対応出来る
ゲームなんじゃないかと思いますね。
(ダムの方は自分、守備範囲外ですが・・)


○Wiiの特性を活かした
システム。

リモコンのスピーカーが
効果的に使われている点は
評価したいですね。
(スピーカーから出る音を頼りに
進むといった場面が何度か
出てくる。)

画像

同伴キャラが居る時に
リモコンを受話器のように
持つとスピーカーから
話し掛けてくれます。

内容の大半は他愛の無い雑談ですが
暗い場所を歩くことの多い本作では
良い気分転換になると思いました。

画像

敵が現れる時もスピーカーから
うめき声などが聞こえるので
不気味な場所だと驚かされます。

本作はホラーゲームとしても
そこそこイケルクチなのでは
ないでしょうか・・・・?



○全編に漂う昭和レトロな雰囲気。
画像

近未来という設定ですが
黒電話やブラウン管テレビ、
壁のポスターなどから
醸し出される昭和っぽい
風景が良いです。


【本作の問題点】

あくまでも個人的な意見ですが
プレイして不満だった
部分を以下にまとめてみました・・。


○やたら酔うカメラ操作。

本作はリモコンを
懐中電灯に見立てて
探索する仕様なので
通常のゲームが右ステックで
行っているカメラ操作を
リモコンで行う為、
意図せずに左右に画面が
揺れたりして酔いやすいです。

ずっとリモコンを画面に
向けているのも疲れますね。

数日プレイして移動時は
リモコンを床の上に置いても
問題ないと気付きましたが
それでも矢張りプレイは
2、3時間が限界。

久々にWiiやると
リモコンの重さに
驚きました・・・。

以前はよくこんなので
休日にゼノブレイド8時間
ぶっ通しとかやってたな・・(汗)


○戦闘が残念。

先述したとおり戦闘が
単調ですね・・。

武器は弓や槍などが
ありますが、どれを
使っても戦闘ではあまり
面白さを感じませんでした・・。


ボス戦がチョット面白い
程度です。


あと、終盤で
コチラが出来ない
ガードや回避を敵が
使ってくるのは
何なんだと・・・。


○ショップが残念。
画像

ショップがセーブポイントで
ランダムに現れるシステムが
残念に思いました。

任意で呼べる仕様に
して欲しかったです。

ショップが出て来ると
ちょっとしたムービーが
入るので、ほぼ毎回現れる
後半では正直辟易しました。




○これでCERO・A(全年齢対象)
だとぉ?
画像

廃墟を探索する陰鬱ムード漂う
このゲームを子供にやらせると
トラウマになりそうですが
良いんでしょうか・・・?

男の子同士(?)の
キスシーンもありましたし・・(汗)




【総評】
画像

プレイしてると何とも言えない
物哀しい気分になるストーリーと、
Wiiリモコンの操作との併せ技で
1日2,3時間のプレイでどっと
疲れるゲームではありますが、
総じてみると良い作品でした。

戦闘システムに若干の不満は
ありましたが、ストーリー重視の
ADVと割り切ればストレスを
感じるほどでは無かったです。

ラスボスなども初見で
倒せてしまうので
本作では戦闘にさほど
重きを置いてないのだと
思いますね。



人類がほぼ死滅した世界と、
全体を覆う雰囲気は鬱ゲー的
ですが、何故かそれほどまでに
暗さを感じない妙な暖かさのある
ゲームでした。

“鬱”より“切なさ”を
強く感じるゲームです。


手嶌葵さんの歌が流れる
エンディングを観ていると
1本の映画を観終えたような
“切ない感動”に浸れました。

プレイ時間は15時間ほど。

数年おきにプレイするのに
最適な程よい短さだと思います。


画像

Wiiソフトの在庫処分の
セールで買ったゲームなので
パッケージも説明書もヨレヨレ・・。

こんな良ゲーと知っていれば
新品が欲しいトコロですが、
傷だらけの盤面から前の
持ち主さんが繰り返し遊んだ
記憶が感じられるようで、
これはこれで味があるかな・・と。



おしまい。