アンケートハガキに見る時代の流れ

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ゲームソフトに付属している
アンケートハガキを眺めていると、
そのゲームが発売された当時の
空気感みたいなものを垣間見る事が
出来ます。

と言う訳で今回はアンケートハガキ
愛好家の第一人者・・・と、勝手に
思い込んでいる私めが布教活動の
一環としてその魅力について語って
みたいと思います。

●第1章●
「アンケートハガキは
時代を写す鏡である」


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コチラはファミコンソフト、
「東海道五十三次」のアンケート
ハガキです。

まず注目して頂きたいのは
左上の切手代。

まだ消費税が導入される前の
1986年7月発売なので
切手代は僅か40円。

これを見て
「ああ・・あの頃は40円で
ハガキを送れたのかぁ・・」
と、当時に思いを馳せる訳ですな。

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サンソフト恒例のキーワードを書いて
送るキャンペーン。
応募期間の61年8月という記述から
当時の空気感をヒシヒシと感じるのが
アンケートハガキ愛好家の嗜みなのですが・・
・・・ここまでは大丈夫でしょうか?
キチンと御理解頂けてるでしょうか(汗)

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続いてはコチラ、1990年4月に発売
されたファミコン版「クオース」の
アンケートハガキです。

前年から消費税が導入されたので
切手代が41円に。
アンケートハガキ愛好家は
ここで時代の移り変わりを
感じる訳ですな。

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ハガキの下段に目をやると
2ヵ所の大きな鑑賞ポイントが
あります。


1つ目は一番下の所持してるゲーム機を
記入する項目。

今では「レトロゲーム機」と呼ばれている
メガドライブやPCエンジン、
更にはPCのX68000などが
当時の主流である事が覗えて
タイヘン味わい深い。


そして2つ目の鑑賞ポイントは
生年月日の記入欄。

明・大・昭・平とあるのに
注目!!

この頃はまだ明治生まれの人が
ゲーム購入者の対象に含まれていた
事に
驚くと同時に
「平成生れなんか当時まだ1歳だろっ!」と
ツッコむのがハガキ鑑賞の醍醐味なのです!!

・・・・・・・。
ここまでは大丈夫ですか?
ちゃんとついて来れてますか?
ポカ~~ン・・となってる人は
いませんか?

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「クオース」アンケートハガキ裏面。
【5】のこれから欲しいと思うハードの
項目でも先程と同じく当時の主流が
名を連ねています。スーファミですら
まだ発売前という頃ですね。
“6・その他”のトコロにプレステ4とか
書いて送ったら面白いな・・w
などと考えながらニヤニヤするのが
アンケートハガキ愛好家の嗜み。

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1994年11月発売スーファミ版
「極上パロディウス」の
アンケートハガキ。
(Pop'nツインビーなども
ほぼ同じ内容のハガキが
入ってるようです)

ここで先ず目が行くのが
料金着払いの点。

切手代を自社負担してでも
ユーザーの意見を聞きたい!

そしてより良い製品作りを目指したい!!

というコナミさんのゲーム事業に対する
熱い想いが伝わって来るようですね。


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ハガキの下段。
所持ハードを尋ねる項目で
名を連ねてるのは
4年前の「クオース」とほぼ同じですが
生年月日の記入欄から明治生まれが
消えてる
事に何とも言えない、
時の流れの残酷さみたいなモノを
感じますね・・・。

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ハガキ裏面。
(7)のよく読む雑誌の項目には
ヒッポンスーパーなどの懐かしい誌名が。
ゲームボーイ倶楽部は・・・
知らんなぁ・・(汗)

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懐かしい誌名繋がりでは
1994年9月発売のスーファミ版
「サムライスピリッツ」の
アンケートハガキに載ってる、
「覇王」や「ゲームオン」の
誌名を見て「あぁ~!そんな雑誌あった
なぁ~!」ってなりました。

ゲームオンは95年の春から夏頃まで
購読してて3DOのドラえもんを
やたら推してて「何でこんなに
ドラえもんの記事が多いんだ?」と
違和感を感じて出版元見たら
小学館で「あぁ~!」ってなった
記憶が・・って、ドウでもイイっ!

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1997年7月に発売されたセガサターン用ソフト
「風のリグレット」のアンケートハガキ。

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この年の4月から消費税率が5%に
なったので切手代も50円に
値上げか・・?と思ったら94年の
マッスルボマーのハガキの時点で
50円でした・・。

とりあえず切手を貼る部分の
腰の低いコメントから
他のアンケートハガキには無い
個性を感じます。

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裏面も形式的ではなく
遊び心があって良いですね。

このソフトの点数を付ける項目がありますが、
飯野さんがファミ通編集部に
「このゲームを評価するなら10点満点か
評価不能のどちらかにしろ」と
噛み付いた逸話があるらしいのでハガキに
70点とか中途半端な点数書いたら
飯野さんに怒られるんだろうな・・(汗)

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プリクラを貼る項目を見て
大流行してたあの当時を
思い出しました・・。

本当にアンケートハガキは
時代を写す鏡ですね。


●第2章にして終章●
「失われゆくアンケートハガキ」

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2008年9月に発売された
プレイステーション2用ソフト、
「ファンタジーゾーン
コンプリートコレクション」

この頃になるともう
アンケートはインターネットで
採るようになっており、
ハガキはその役割を終えていました・・。

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2010年12月発売の「キャッスルヴァニア
ロードオブシャドウ」(Xbox360版)では
説明書の裏面にヒッソリとアンケート先の
URLが記載されるのみ。

かつて切手代を自社負担して
アンケートを行っていた
コナミさんもネットアンケートへ
移行したようです・・。

これも時代の流れですね・・・。

いつの間にかアンケートハガキが無くなり、
紙の説明書が無くなり・・・
やがてゲームソフトもDL販売のみの
時代になる事でしょう・・・。

昭和生まれのアナログ人間の私には
寂しい限りでが、今回の記事で
少しでも多くの方に
アンケートハガキの魅力を
知って頂ければ幸いです。

そして愛好家人口の増える事を
祈るばかりです。


終わり・・。




この記事へのコメント

隅田川
2019年08月05日 20:27
ここまで味わっちゃうと、もう骨董品ンゴね

文化の歴史的資料価値云々とか、遊べる資料とかそらどんどんレトゲーは高騰するンゴねぇ…
秋葉のレトゲ扱ってる店とか欧米人の方が日本人より多い気がするし、海外流出も進んでるンゴね…
もののふ
2019年08月05日 21:57
好きなゲーム雑誌にテクノポリスとコンプティークが無い悲しみよ…
キンカン
2019年08月05日 22:50
 今回も味わい深いエントリありがとうございました。
 コンマイがユーザーのほうを見ていた良い時代よ。
 それを思い出させてくれた、今回の記事に感謝をささげます。
ピコピコ団
2019年08月07日 08:55
隅田川さんコメントありがとう御座います。

ここ数年、冗談抜きでレトロゲームの骨董品化が
進んでるような気がしますね(汗)
大阪の日本橋でもレトロゲーム店は外国人が多いです。
以前ネットでレトロゲームも浮世絵と同じようにどんどん
海外へ流出していくだろうみたいな意見を見ましたが
ホントにそうなりそうですね(汗)
まあ、価値のわかる人の手に渡れば外人でも日本人でも
別に構わない・・と私は思ってます(苦笑)
ピコピコ団
2019年08月07日 09:03
もののふさんコメントありがとう御座います。

テクノポリスとコンプティークがお好きという事は
もののふさんはPCのゲームを嗜んでおられたのですね。
私はそっち方面は全く知識が無いのでレトロPCを
やってた方は尊敬します。
私はコンプティークをスーパーマリオのw9が掲載された
時に1度だけ買った程度のニワカですので・・。
ピコピコ団
2019年08月07日 09:14
キンカンさんこちらこそコメント頂きありがとう御座います。

昔のコナミは本当にユーザーフレンドリーでしたね。

個人的にはグラディウス系のシューティングゲームは
移植してくれるだけで有り難いのにオリジナル面まで
入れてくれるサービス精神が好きでしたね。
PCエンジンミニにもあの頃のサービス精神があれば
良いのですが、タイトルだけが出るラインナップ発表の
動画観てから正直、イヤな予感しかしないです(汗)
ピコピコ団
2019年08月07日 09:18
私のコメント、何故かいつも変なトコロで
行換えされてしまいますね・・(汗)
読み辛くて申し訳ないです。
ぱに~に
2019年08月20日 22:57
ちゃんとハガキを置いているのが凄いと思います
いつの間にかどっかいっちゃうんだよなぁ
ピコピコ団
2019年08月21日 08:03
ぱに~にさんコメントありがとう御座います。

CDの帯とか付属してる物はとにかく捨てれない性分なんです。貧乏性なので(苦笑)